なんで、1日に30秒もズレる時計が売れるん?
前回記事の腕時計の例は人工知能と人間の関係を考える上で
非常にわかりやすいモデルだと思います。
現時点でも、すでに時計としての正確性と機能性において、
職人技をロボットの量産品が上回っているからです。
でも、お値段は?となると
正確無比な電波時計が数千円で買えるのに対し、
1日に30秒もズレる手作り時計が 200万円 です。
「ステータスを示すためじゃないか?」
と思うかも知れませんが、それならロレックスの方が
高級時計として認知している人が多いので最適です。
もう1つ
【 ベルルスコーニとネクタイ 】
ベルルスコーニと言えばイタリアの元首相ですが、
この方は大富豪だそうです。
でね
某ブランド(多分マリネッラ?)のネクタイ
を毎月300本もオーダーするそうです。
1ヶ月は30日しかないのに300本も使えるハズもなく、
何のためにそんなにオーダーするかと言うと、
職人の技術を維持させるためだそうです。
パトロンですね!
職人の描く世界観を大金を使って支持する人がいる
ということです。
このことから見える1つの道は
「少人数で良いので熱く支持されるクリエイターになる」
ことです。
マリネッラの場合はそこそこの規模だと思いますが、
もし、自分だけならベルルスコーニのような人が
たった一人でもいれば生きていけるのです。
むしろ少人数じゃないとダメだと思います。
多数派に支持されるモノは人口知能の得意分野だから。
< 続く >